幼児や子供の高熱が続く原因と対処方法と病気の種類

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幼児や子供の高熱が続く原因と対処方法と病気の種類

日頃、元気に遊びまわっている子どもが、発熱してぐったりしていると、とても心配になりますし、できることなら代わってあげたいと思ってしまうほど、切なくなりますよね。

幼児や小さな子どもは、高熱を出しやすいものですが、高熱が何日も続くようだと、ほんとうに大丈夫なんだろうかと、心配のあまり、いてもたってもいられなくなると思います。

もし、高熱が何日も続くようであれば、これから挙げる病気の可能性もありますので、お子さんの症状と照らし合わせてみて原因を見つけてください。

突発性発疹は幼児が高熱を出しやすい病気

生まれてからしばらくは、お母さんのお腹の中で得た免疫力があるため、高熱を出すことはそんなにないかもしれませんが、その免疫力は、抵抗力が少なくなってくると、だんだん風邪をひきやすくなってきたり、発熱したりします。

そんな頃にかかりやすいのが、突発性湿疹です。

症状としては、高熱が3日ほど続きます。そのときは、高熱だけが目立った症状となりますが、熱がひいてくると、体中に赤い、小さなブツブツ(発疹)が出てきます。

その発疹は、かゆみがあるため、赤ちゃんは不機嫌になって、ぐずぐずいうかもしれません。発疹は3日程度で治まりますが、そんなに高熱がでなくても、赤いプツプツが出てきたら、突発性湿疹を考慮されて、病院を受診してください。

他の症状としては、風邪のような症状や下痢、リンパ節の腫れなどがみられることがあります。

水疱瘡は体中の水ぶくれと高熱が出る子供の病気

高熱のあと、体中に水膨れのようなプツプツが出たら、水疱瘡かも?と疑ってください。

高熱は自然と治まりますが、この水膨れは、強いかゆみがあります。子どもがかきむしって、この水膨れがやぶれてしまうと他の部位にうつってしまったり、傷口が膿んで傷跡が大人になるまで残ってしまったりするので、そのようなことがないように、病院で処方される塗り薬をこまめに、できた水膨れに塗ってあげてください。

夏風邪と呼ばれるヘルパンギーナ

高熱が出て、喉がとても痛いのがヘルパンギーナの症状です。

喉が、真っ赤になっていて、奥の方に小さな水ぶくれが出来ていたら、ヘルパンギーナ夏風邪です。

この腫れと水ぶくれが喉の痛い原因です。38度以上の高熱が2~3日続くと思いますが、もしその高熱が5日以上続くとしたら、他の病気が関係しているかもしれないので、注意してください。

川崎病は下が赤いイチゴ舌と呼ばれる原因不明の病気

高熱が続き、舌が真っ赤になって、ぶつぶつができる「イチゴ舌」といわれる症状があり、目や手のひら、足の裏に赤みがみられ、首のリンパ腺が腫れる、という症状があります。

これらの症状が見受けられたら、すぐに病院を受診してください。川崎病は原因が不明な病気で、全身の血管やリンパが炎症を起こし、ひどい場合には冠動脈に血栓ができたり、その血栓が原因となって心筋梗塞を引き起こす可能性もあるので、注意が必要です。

肺炎やマイコプラズマ肺炎は子供も大人もせきが出る

風邪をこじらせてしまって、菌が肺に入り込んでしまうと肺炎となってしまうことがあります。

肺炎は、咳や気管支の音がとても特徴的なので、咳の音や呼吸音を注意して聞いてください。普通の風邪のときより、肺や気管支がひゅうひゅう鳴って、呼吸がしづらく、とても苦しそうに聞こえると思います。高熱もでます。

マイコプラズマ肺炎も、その症状としては、高熱がでて、激しく苦しそうな咳が特徴です。しかし、マイコプラズマは、細菌の一種ですが、細菌にもウイルスにもない性質を持っているため、抗生物質では全く効果がありません。

抗菌薬とともに副腎皮質ステロイド薬の併用が治療として有効であるとされています。高熱がつづき、咳が苦しそうで、特に寝入りばなの夜間などに、寝付けないほどの咳がつづく場合は、肺炎やマイコプラズマ肺炎を疑って、病院を受診してください。

インフルエンザは赤ちゃん幼児も子供も高熱が続く

インフルエンザは、3日間~1週間近く高熱がでます。そのため、体力の消耗も激しく、汗もたくさんかきますので、こまめに水分補給をしてください。

高熱が出るため、熱性痙攣も起こしやすいため、子どもの様子をよくみるように注意してください。

高熱が出てすぐに病院を受診して、インフルエンザの検査をおこなうと、すぐにはインフルエンザの菌がでない場合もありますので、周辺で、インフルエンザが流行っていて、インフルエンザが疑わしい場合は、高熱が出たその日の翌日にも、病院で検査をしてもらうとインフルエンザと診断してもらいやすいです。

インフルエンザと診断されたら、1週間はよく休ませてください。

保育園等通っている場合は、発症してから1週間経ってから、病院で治った旨、お医者さんに治癒証明書等一筆書いてもらったものを、保育園や幼稚園へ提出しないと通園できないところがあります。

溶連菌感染症は幼稚園でもはやりやすい高熱が出やすい

溶連菌感染症は、ひとからうつる飛沫感染が原因で発症します。まわりで溶連菌が流行っているなら、溶連菌感染症を疑ってください。

症状としては、高熱がでて、のどが赤くなり、痛いこと、扁桃腺に白いものがつき、口の中に赤く小さな点状の出血斑がみられること、舌がイチゴの表面のようになるイチゴ舌がみられること、顔やからだに小さな赤い、かゆみのある発疹がでること、そして発症してから5日ほど経つと、手足の皮がむけてくる。

などの症状がみられますが、病院では、溶連菌迅速診断キットというものがあり、検査をすると溶連菌かどうか診断することができるので、疑わしいときはその検査をしてもらうとよいでしょう。溶連菌は、急性腎炎・リウマチ熱などの合併症を伴うことがあるため、それを防ぐために、10~14日間は抗生物質を飲むことが必要です。

まとめ幼児や子供の高熱が続く原因と病気の種類

幼児や子供の高熱がつづく病気の種類としては、さまざまであっても、その症状としては、わりと見分けがつかず、のどが腫れ、赤くなったり、発疹が出たり…と、症状から、病名を判断しにくいと思います。

やはり、赤ちゃんや子供が高熱がでたら、早めに病院を受診することが一番ですが、診断されたあとでも、子どもにでるさまざまな症状をよくみて、高熱が治まって、回復するまで、注意深くみていてあげる必要がありますね。

そして、高熱がでて、最初に受診した頃には、わからない症状があとから出ることもありますので、1度受診して診断されたとしても、高熱が続いたり、最初には出なかった発疹が出てきたり…と気がかりなことがあったら、その都度、プロであるお医者さんに診てもらうことをお勧めします。

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